南川のフジ
フジはもともと木本性のつる植物で葉は長く伸びて枝分かれしている。
木などに巻きつく。ここの南川のフジはノダフジと呼ばれ、右から左にまきつき、類似のヤマフジは反対の左から巻きつく。フジの語源はと言うと、長いハナ穂が風によって散る様子(吹き散る)から来たらしい。「ふけ」からフジになって現在までに至っているらしい。
県指定の天然記念物となっているここのフジも、今では葉もなくなり、種をつけているが・・・
その昔は対岸から見ると大蛇が首をもたげていた姿に似ていたと言う!
フジの花が咲く季節の春から秋にかけて枝や葉が繁茂し、特に花の咲く五月には、紫色をした総状花が垂れ下がり、また、新緑の中に木漏れ日に照らされたふじ色が爛川の渓流にも映り、見事な景観を醸し出し、見学者も多いという。