古布絵展・花音(KANON)
この作品もその一つ、たくさんの睡蓮の花一つ一つすべてが江戸縮緬を切って作ってある大変細かな作品。古い着物や古布を、小さく切ってピンセットで、一つずつていねいに何枚も何枚も張り合わせて、美しい絵の作品を作りあげている。
重みのある額は態々京都から取り寄せたもので、それは流木や竹を態々燻した物を使ってあるという。
この「鶴と牡丹」は案内状に使われている作者のお気に入り作品だという。
何年か前に、偶然出会った古布に感動して、古布を使って絵を描くことで、すばらしい日本の文化を形を変えて、その古布を今に再生し、後々まで残していくことをめざしているとも話されていた。
作者の福島道恵さんは作品の仕上がりに終点は無いと言う。
何故なら布を貼っていく過程で妥協しないとゴールはないというのである。
作品は出来上がるまで大きいもので半年小さいものでも1ケ月かかると話されていた。
この他に御主人とのコラボ作品(お地蔵さんの絵が描かれた作品)も多数あったので、参考まで「萩の庵」と共に載せることにした。
期間は5月27日(金)から6月12日(日)まで、後残り僅かなので、実物を是非見に行って欲しいと思う!