2011年 01月 21日
徳島那賀町の古代布、太布(たふ)

楮(コウゾ)というクワ科の落葉中木で古代からその樹皮を布と紙の原料とされ使われてきた。その古代の布として使われてきた楮の樹皮は、剥いだけではそのままの状態でも網の代用となるらしい。
英語で「tough(タフ)」とは、「堅い,強い,破れない、たくましい」と言う意味だ。
古くから作られている「太布」もその名の通り、強い繊維を内包していて、非常に手間がかかる工程を経て、その糸をたて糸にもヨコ糸にも使い、素朴な地機(ジバタ)で織った太布の最大の特徴は、何よりも丈夫で強い。

洗っても洗っても破れないこの太布、肌触りの快い布地には向かず、また、保温性の点からでも劣っているために、太布の占める座は、時代が進むに従い、麻織物にその座を譲ることとなった。
そして、江戸時代後期から綿織物が普及し始めると、穀物を入れる大型の袋や手提げ、のれん、ついたて、色紙掛け等に道を譲り、衰退の一途をたどることとなった。

今回、妻はこの太布に興味を持っているようだ。
木頭地区でも、明治期には各家庭の女性たちが織った太布は年間約2千反だったが、昭和50年代になると生産は絶滅が危ぶまれ、老人会が「阿波太布製造技法保存伝承会」が昭和59年に発足し、現在は「県指定の無形文化財保持団体」に認定されたという。
ここに来られているお二人は、その県の無形文化を守ろうと、そして、その底辺拡大するため、徳島の木工会館で阿波太布織を広く知らせようと務めている。
また自分の勉強のためにも那賀町の木頭作業所「生きがい工房・太布庵」まで、遥々県北部の松茂町から吉野川を渡り、70キロ以上もの道程を約2時間以上もかけて、車で通っているという。
その方たちにその作業方法などについて詳しく聞いていた。
by mitikusak
| 2011-01-21 22:26
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