弥勒(みろく)石穴
その昔、文政12年(1828年)に完成した弥勒池(みろくいけ)であったが、底が穴があき水が漏れ、「器あっても盛る水はなし」といわれ、このみろく地区が水不足状態が続いていた。
こうした有様を見かねた富田中村に住む庄屋・軒原庄蔵(のきはらしょうぞう)は、安政2年(1855年)高松藩に石穴工事を願い出、「石穴掘抜方御用掛」に任命され、三つ石山の岩盤を東西双方から掘り進め、昼夜を問わず、手ノミ一つで掘り抜く大工事であったが、着工から3年後の安政4年(1857年)に長さ191mの石穴が無事貫通し、砕石谷からの導水に成功した。
この画期的な工事を完成させた功績により、後の明治2年(1869年)満濃池の底樋隧道工事を命じられることとなったといわれている。
この坑口は石材と石積擁壁で保護されており、石穴はほぼ直線に貫通し、中は人がようやくかがんで歩ける程度の幅となっているようだ。
この辺ではイノシシやサルが現れるということで、イノシシの退治するためのわなが仕掛けられており、11月14日(日)までの間、遊歩道以外は絶対に歩かないようにとの注意書きも出されていた。最近クマが全国あちこちで現れ、被害も多く出ているようだ。猿、イノシシ、そして、鹿、熊本当に困ったものだ。先日も牛の餌を熊が横領して食べたという。
キッとこの夏の猛暑が山の自然を破壊し、木の実や動物達の食べるえさをなくしてきたから麓に下りてきたのだろう。
「沼杉の森」は、杉の根っこがあちこちで土からモッコリと頭を出している。メタセコイアに似ている「沼杉」(落羽松ともいう)が数本植えられていたが、これは一見メタセコイアに似ている。 が、別種だとよく調べると書いてあった。
私も始めて見た時は思わずびっくり、松茸かと思わず喜んだ!
よく見ると残念・・・・杉の木の根っこには、松茸は生えて来ないんだ~っけ!