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私のゆったり生活

池田の町並み散策

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 「旧真鍋家住宅」は、幕末から明治にかけて繁栄した刻みたばこや木材の集散地として重厚な風格を備えていた。また、本町筋で立ち並ぶ同業者の中で、うだつを始め、主屋や製造作業所がここはほとんど当時のまま残っており、当時の煙草産業が繁栄した頃を忍ばさせてくれている。
 土間の通りの間を入り中庭は見事な庭園が造られて、案内の女性の方に「新座敷」、「跳ねわたり」を通り、「離れ座敷」に入るとそこは見事な書院造りで、鉄刀木(タガヤサン)=「重くて硬いので水に浮かない性質があり、床柱や仏壇や木刀・ヌンチャクなどに」、黒檀(コクタン)、真鶴欄間(刻み煙草のブランド商標が「真鶴」の鶴で使用されているため、「真鶴欄間」として彫られているという。なんとも、贅沢な空間ではないだろうか)など贅の限りが尽くされていた。
 三好市はここを市の指定有形文化財として、また、作業所は「阿波池田たばこ資料館」とし、広く一般に公開されていた。是非一度訪れて説明を受けて欲しいと思う。
※ 阿波池田うだつの家・阿波池田たばこ資料館
 住所 徳島県三好市池田町マチ2465-1 電話 0883-72-3450
 営業時間 9:00~17:00  定休日 水曜(祝日の場合は開館)  
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 最古の消火栓(明治30年=1903年)をここで発見した!
 そして、この辺りは屋根に「うだつ」と呼ばれる袖壁のある町家も残っている。
 「うだつ」とは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことで、これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることがない。 だから「うだつが上がる」ということは富の象徴であり、徳島県にも脇町や貞光この阿波池田に残る「うだつの町並み」、これは皆、当時の繁栄を物語っているのだろう。
 最古のものとしては、脇町の1707年(宝永4年)につくられたうだつが確認されているという。1988年(昭和63年12月16日)、うだつは重要伝統的建造物群保存地域に認定された。江戸時代には、裕福な商家が競ってうだつをつくり、店の繁栄や社会的地位のシンボル的な存在になったらしい。
 うだつの他にも虫籠窓(むしこまど)、格子造り(こうしづくり)、など旧家ならではの建築風景が心ゆくまで堪能できるのがまたうれしい。
by mitikusak | 2010-05-16 20:43 | 今日のお気に入り

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