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国指定史跡 「郡里廃寺跡」 (こうざとはいじあと)

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 四国最古の美馬町の寺町近くの「寺院郡里廃寺跡(こうざとはいじあと)」は、白鳳時代(約1300年前)に創建された県内最古の寺院跡として昭和51年に国史跡に指定されています。
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 樹齢数百年の大イチョウが茂る銀杏庵周辺は、古くから立光寺跡といわれ藩政時代の郡里村検地帳にも立光寺と記されていたらしいと言います。



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 これは現在昭和四十二年と四十三年の両年にわたる発掘により、四至(しいし)が発掘されて、寺域が鮮明なのも珍しくその事実確定したといわれています。これまでの発掘調査で、塔跡、金堂跡や寺域が判明しており、塔と金堂を東西に並べた法起寺式伽藍配置であることが明らかとなっています。









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 特に塔跡は、心礎が基壇下におかれる地下式の構造であり、これは古代寺院跡などでも古いタイプのものにみられる特徴であり、注目されます。
 今日妻と二人、この「郡里廃寺跡」を探検しました!たいへん広大な寺院跡地であり、大きなイチョウの木があり黄色く紅葉していて美しかったです。美馬市の天然記念物となった中山路の大銀杏、その当時の幹の周りは12メートル、樹齢700年、かつての樹高は32メートルでした。
 美馬町文化財保護審査会では、「郡里廃寺跡」のもつ遺跡の重要性は、創建年代の古さのみでなく、この上にある「段の塚穴」や郡衙関連地名などとの時間的、地理的関係にもあると認めております。「郡里廃寺跡」と「段の塚穴」の太鼓塚古墳は、約100年の時期差、約2㎞という近接した立地であり、郡を治める役所である郡衙を示唆する地名である「郡里」や交通の要衝である駅屋の存在の存在を示唆する「駅」「馬次」も近隣に存在します。
 これらのことから「郡里廃寺跡」は、太鼓塚古墳の被葬者の子孫が一族の氏寺として建立したものであり、「郡里廃寺跡」を建立した一族が美馬郡を統括した「郡司」であったことが想像され、今この地が注目されております。
by mitikusak | 2009-11-30 22:16 | 散歩

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