感動した映画「沈まぬ太陽」
先日、日本が高度成長を実現し世界経済の頂点へと上りつめてゆく時代に、二大組織の中で翻弄されながらも、強い信念と不屈の精神とを持って、どんな過酷な状況をも克服してゆく男の映画を北島のフジグランで見た。
角川グループの製作で原作は山崎豊子、個性的なキャスト選りすぐりの作品ですべてが現代に通じていると思われたすばらしい作品だった。
その題目は「沈まぬ太陽」と題された渡辺謙主演の、3時間22分の長時間の映画だった。
時は昭和30年代、その男、恩地は巨大企業である国民航空で労働組合委員長を務めていた。
職場環境の改善のために彼は、行天と一緒になり会社側と戦い会社側に対し、一歩も譲らず会社側を困らせ労働組合の支持を得ていた。
結果、その恩地を待っていたのは懲罰人事ともいえる海外赴任の連続だった。パキスタンを皮切りにイラン、路線就航もないケニア、転々と赴任を強いられていくこととなる。
会社側は本社勤務と条件に彼に組合活動からの脱退と謝罪を迫るが、彼は任地での勤務を全うする事で自らの信念を貫こうとする。
1985年(昭和60年)国民航空が引き起こした、雄巣高山での航空史上最大のジャンボ機墜落事故で、彼がその処理を担当することとなる。
そして・・・・