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ひとりごと

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私のゆったり生活

文楽 地方公演

郷土文化会館で今日文楽の公演があり妻がチケットを手配していたのでお昼から行くことに!
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もともと文楽はわからない私!
 歌舞伎はだいたいわかるようになって来たが、文楽などには興味が無かった!
 とはいえ、わが国の代表的な伝統芸能・人形浄瑠璃文楽が徳島に来るなんてめったに無い!
撮影は許されなかったのでチョッと残念だったが・・・
 一番最初の印象は「意外と多くの人たちで物語を演じるのだなあ!」と、びっくりした。
 見ているうちにだんだんと人形を操る方の仕種がまるで、人形に乗り移ったかのように息が吹き込まれていく感じがした。
 最初は「一谷嫩軍記」という内容の平家と源氏の物語をストーリーにしたものであった。
 敦盛の首を打った熊谷が陣屋に戻ると妻・相模(さがみ)と敦盛の母・藤の方(ふじのかた)がやってきている。藤の方は息子の敵である熊谷を討とうとするが、熊谷は敦盛の最期を詳しく物語り、敦盛の首を大将である源義経(みなもとのよしつね)の前で実検する。間違いなくその首は敦盛であると義経は断言する。
 熊谷は元は平家筋の人間で後白河院(ごしらかわいん)に仕えたことがあった。当時、相模と密通し罪に問われるところ、院の寵愛を受けていた藤の方の取り成しにより、一命を取りとめ武蔵国へ赴くこととなった。その藤の方と相模とがほぼ同じ頃に懐妊し、それが敦盛と小次郎であった。義経は熊谷に「身代わりを作り敦盛を助けよ」と暗黙に命じていた。
 それが「一枝を伐らば一指を剪るべし」と立てかけられた制札だった。「一指」は「一子」という訳だ!
 熊谷は敦盛の代わりに小次郎の首を打ち、義経に差し出した。義経はそれを理解して「敦盛の首」と認めたのである。忠義は尽くしたが息子をなくした熊谷は、無情と絶望にうちひしがれ法然上人を師事し出家する。
という内容である。
 義経は我が子の首まで差し出すという熊谷の忠義に対し、文楽がわかる観客たちからも涙がこぼれてきた様で、初めて文楽を見た私にも、そのことが上手く人形浄瑠璃で表現されていることがよく理解できた。
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 15分の休憩を挟み次は「紅葉狩
 春に紅葉狩りは無いだろうと思ったが・・・
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 平安時代の武将平維茂(タイラノコレモチ)の鬼神退治をストーリーにしたものであった。
 信州戸隠山で美しいお姫様(更科姫)が声をかけてお酒を薦め、姫様の舞を見て酔ってしまい、眠り込んでしまう。そこに弓矢の神である「八幡大神の使者が現れ早く目を覚まして帰りなさいと警告をするが気が付かず木枯らしとともに山神は去ってしまう。
 目を覚ますとそこには恐ろしい悪鬼が今までに退治された仕返しとばかり襲い掛かる。この悪鬼は美しいお姫様の更科姫だった。激しい戦いの結果、やがてこの鬼は維茂に退治される。
 この浄瑠璃も上手く人形を3人で操り、踊りを舞う時の扇も本当に上手に使い舞っていた。
私の知っている浄瑠璃は傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)ぐらいである。
本当に「文楽って奥が深いなあ!」とつくづくについて思わさせられる一日だった。026.gif
by mitikusak | 2009-03-25 19:35 | 今日のお気に入り

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